こんにちは。大阪府豊中市の離婚が得意な弁護士の武澤です。
私は、離婚を中心に、様々な男女問題に関する相談を日々受けております。
この、「教えて!明日香先生」のカテゴリーでは、頂いた相談を一般化して、読者の皆様が分かりやすく、そして離婚や男女問題に悩んでいる方向けに、知識として、広く知っていただけるように、Q&A方式にして、お届けします。
ですので、読者の方にそのまま当てはまるとは限りませんが、ご参考として読んでいただけたら幸いです。
- 離婚裁判での訴状や陳述書で、どんな言葉を使ったらいいの?
明日香先生、こんにちは。
私は、H実と言います。32歳です。45歳の夫と2人暮らしでした。
本日はよろしくお願いいたします。
早速ですが、今日、訪問したのは現在離婚調停中の夫との件です。
これまでは自分で離婚調停までやってきましたが、夫が一切折れないため、離婚訴訟へと進むことになりそうです。
私としては、これまでの結婚生活で、夫の私に対する扱いのひどさや自己中心的な行動を取られたことで、非常に傷付いたことを訴えていきたいと思っています。
私が思いつく限りでは、「無責任」「不誠実」「共感してくれない」「私へのヒドイ扱いに対して罪悪感がない」のような言葉が出てくるのですが、このような言葉を訴状や陳述書で使うのは問題ありますか。
使うことで、夫側から、人格否定とかモラハラとかという反論をされて、離婚できたとしても条件が悪くなるということがありますでしょうか。
私としては、そのような言葉が、自身の気持ちを一番表していると思っています。もちろん、具体的な状況も伝えますが、このような言葉を使って臨んでもいいでしょうか。
回答によっては、離婚裁判からは先生にお任せしようとも思っています。
よろしくお願いいたします。
- H実さん、本日はご相談にご来所頂き、ありがとうございます。
弁護士に依頼せずに、調停まで進んで、話し合いが決裂しそうなのですね。
承知しました。
早速ですが、ご相談の件、回答しますね。
>「無責任」「不誠実」「共感してくれない」「私へのヒドイ扱いに対して罪悪感がない」のような言葉を使って、離婚訴訟に臨んでもいいでしょうか。
回答:結論から申し上げますと、別段問題ないかと思います。
ただし、単に夫を攻撃だけでは、効果がないどころか、ご指摘のように、裁判官の心証を悪くしますし、夫側に反論される可能性も否定できません。
単になじるのではなく、その言葉を発するようになったる原因やH実さんがそのように感じた夫の過去の行動があるはずです。
夫婦間に起こった事実をしっかりと洗い出し、論理的に組み立てて、結果として、夫婦生活が破綻し、離婚したいのですと訴えかける必要があります。
個人攻撃をするだけでは、まず離婚は認めてもらえませんし、場合によっては、夫側から精神的苦痛による損害賠償請求をされないとは限りません。
ですから、もし、どうしても感情的になり、訴訟提起の際の訴状の文章や陳述書、準備書面の記述が上手くできないようであれば、離婚裁判から私が受任することも可能です。
裁判では書面とそれを裏付ける証拠が裁判官の判断の材料になりますから、悔いなくご自身の主張をしていけるように頑張ります。
また、今日以降困ったことがあったり、進展がありましたら、都度ご相談ください。
H実さんが、明るい未来で生活できるように、サポートいたします。
もし、離婚のことでお困りのことがありましたら、まずは下記よりお電話、メールを下さい。
心配事を少しでも軽くできるように、お話をお伺いします。
※この記事は、公開日時点の法律をもとに執筆しています。
※この記事は、読んでいただいている皆様にとって分かりやすい言葉を使って、記載しております。
※本記事を利用して、ご自身で対処する場合は、自己責任で行ってください。