離婚の話し合いがうまくいかなかったり、恐怖を感じたらどうしたらいい?

コラム
こんにちは。大阪府豊中市の離婚が得意な弁護士の武澤です。豊中市近隣の池田市、吹田市、箕面市からもたくさんのご相談やご依頼をいただいております。     タイトルの件で解説します。   夫もしくは妻からDVやモラハラを受けている状況でしたら、基本的に夫婦間で話し合いは難しいです。また、これまでのご夫婦の関係性から、離婚の意思表示をするだけでも何か暴力や暴言等の仕返しをしてくるのではないかという恐怖を持つことがあると思います。   本当に離婚をしたいと思っても、 ・DVやモラハラをしているパートナーと話し合いの場を設けること自体ができない ・上記のようなパートナーと話し合いをすることに恐怖を感じる ・離婚後の生活基盤を構築するのに不安を感じる ・「お前がだらしないから、離婚とかばかげた話が出てくるんだ!」とか、暴言で詰めてくることに恐怖を感じる など、実際に離婚に踏み切れない状況に陥っている方が相当いらっしゃると、経験上推測されます。   そこで、今回は、このような八方ふさがりに陥った場合の打開策、すなわち弁護士に相談する要領と、円滑で効果的な初回無料相談のやり方をお伝えしますので、ご参考ください。  
  • まずは、弁護士に相談することを念頭に置いてください。
上記のような状況に陥ると、話をするどころではありませんし、夫婦間でありながら、話しの接点を持つことも困難な状況と言えます。 そこで、まずは、弁護士に依頼して、ご自身のお気持ちを相手方に伝えることを代理してもらい、離婚話を進めるようにするのが有効な方法です。 なぜなら、相手との話し合いができる状況ではなかったり、恐怖を感じていると、ご自身の素直なお気持ちや意見をうまく相手に伝えることが難しいうえに、心理的にしんどい状況であるがゆえに、早く楽になりたい意識が強くなることで、ご自身にとって離婚条件が不利なものであっても呑んでしまう可能性があるからです。 特に子供がいらっしゃる場合は、離婚において取り決めるべき事項が増えますから、本当に離婚後ひとり親としてやっていけるのか見極めながらの話し合いが必要になってきます。 よって、ご自身にとって、少しでも有利な条件で離婚を成立させるためには、弁護士に依頼し、窓口として弁護士に動いてもらうことで、精神的な負担が大幅に減り、ご自身のことを考える余裕が出てきます。これにより、冷静な判断ができるため、ご自身にとって良い形で離婚を進められる可能性が高まります。 特に、DVやモラハラを理由に離婚したいのであれば、ご自身の心身の安心・安全確保が最優先です。そして、相手方との交渉は弁護士に任せて、いち早く冷静な判断ができる状態になって、離婚に向き合うことが肝要です。  
  • 弁護士事務所での初回法律相談に出向くにあたって
DV、モラハラから抜け出すために離婚すると決めたら、まずは初回相談に向かうことになりますが、限られた時間で最大限の効果を出すために、できる限りの準備をしていただくと、弁護士も判断がしやすく、より具体的な法律相談になると思います。 もちろん、全てが揃っている必要はありません。 相談を進めていく中で、「このようなものをそろえてください」とか、「今後はこのようなものを残していくようにしてください。」とかのアドバイスも弁護士から出すことがありますので、しっかりとメモを残していただけたらと思います。 なお、私の事務所では、初回相談は、30分は無料(30分経過後は30分毎に5,000円)としています。だいたい1時間あれば充実した相談になると思います。   相談の際、まず、そもそも離婚するのかどうかを決めておくことを求める法律事務所もあるようですが、私は、離婚するかどうか迷っているという方のご相談も受けています。離婚するとなればどのようなことが問題になるのか、迷っている段階から知識として得ておくと、後で役立つこともあるかと思いますし、ご自身のお気持ちの整理のために相談をご利用いただいても大丈夫です。 もし、離婚しない方向でとお考えの場合も、その方向に向かえるようにアドバイスさせていただいております。   (ご準備いたただく方が良いもの) ・ご希望の離婚条件 離婚すると決めましたら、まずは、離婚の条件を決めておくと、具体的な交渉内容が描きやすいです。 ご自身が求める条件を箇条書きでも結構ですので、ご準備いただけたら、その条件に関する法的観点からの考え方、離婚するために必要な行動、集めるべき証拠等を具体的にアドバイスすることが可能になります。 (具体的に決めていただきたい条件) ・親権 ・養育費 ・慰謝料 ・財産分与 ・面会交流 ・年金分割 ・その他の離婚条件   ・もし、集めているのであれば、お持ちの証拠を持参ください。 特に、パートナーからDV、モラハラ被害を受けていたり、不倫があるという場合には、慰謝料請求ができる可能性があります。 慰謝料を獲得するためには、その事実があったことを立証する必要があります。 よって、証拠が必要となりますが、たとえば、不倫だとホテルに出入りする写真等、DV、モラハラだったら、ボイスレコーダーの音声や被害を受けた日時、場所、具体的な被害の内容等をまとめたメモ、怪我の写真等を取っていただき、相談日当日に持参いただけると、相談内容がより具体的になり、弁護士が判断しやすいです。 まだ手元に証拠がなく、これから証拠集めをするとか、どんな証拠を集める必要があるのかという質問についても、助言できますので、まずは弁護士に相談することを念頭に置きましょう。   ・紹介法律相談の質問内容をまとめておく 基本的に、弁護士への相談は、30分ごともしくは1時間ごとの料金で、1回最大●分までという感じで、相談時間が決められているところが多い印象です。 私の事務所の場合は、初回は60分程度になる方が多いです。 限られた時間で効果的かつ納得のいく法律相談をして回答を求めるのであれば、質問内容や離婚を決心するに至るまでの主な出来事を時系列をまとめたメモをご準備いただけたら、スムーズな相談が可能です。 そうしていただくことで、弁護士が、質問に対して、要点を押さえた、より的確な回答ができるようになると思われますが、私は、そこまでご準備いただかなくとも、ご相談者様が思うようにお話くだされば、ご状況が伝わってきますし、特に問題ないと思っています。  
  • まとめ
DV、モラハラ等で離婚したいと思っている方にとって、パートナーの暴力等が恐怖に感じられ、話し合いの場を持つことすら躊躇していることが多々あります。 そこで、本当に離婚したくても、離婚の意思表示すら伝えることができない方がたくさんいらっしゃるかと思います。 その場合は、まずは弁護士にご相談ください、初めの一歩を踏み切れない方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは弁護士に相談することから始まると思います。 弁護士は、ご依頼をいただくことで、ご自身に代わって相手方と離婚条件に関する話し合いやご自身のお考えを伝えることができるため、相手方との直接の接触を断つことができます。そうするとより冷静に考え判断していくことができ、離婚をするにあたって、少しでも有利な条件を引き出す可能性を高めることができます。 このブログを読んで、「武澤先生に相談したい!」と思ったら、ご遠慮なくご連絡ください。ご依頼前提でなくとも、まずはご相談から始めてみてください。ご自身が望む方向に向かっていけるように的確かつ適切なアドバイスを致します。   私は、毎日、何らかの形で離婚に関する事柄を取り扱っております。   もし、離婚のことでお困りのことがありましたら、まずは下記よりお電話、メールを下さい。   心配事を少しでも軽くできるように、お話をお伺いします。   ※この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています。   ※この記事は、読んでいただいている皆様にとって分かりやすい言葉を使って、記載しております。   ※本記事を利用して、ご自身で対処する場合は、自己責任で行ってください。