こんにちは。
大阪府豊中市の離婚が得意な弁護士の武澤です。豊中市近隣の池田市、吹田市、箕面市からもたくさんのご相談やご依頼をいただいております。
私は、離婚を中心に、様々な男女問題に関する相談を日々受けております。
この、「教えて!明日香先生」のカテゴリーでは、頂いた相談を一般化して、読者の皆様に分かりやすく、そして離婚や男女問題に悩む方向けに、知識として、広く知っていただけるように、Q&A方式にして、お届けします。
ですので、読者の方にそのまま当てはまるとは限りませんが、ご参考として読んでいただけたら幸いです。
- 妻が隠れて男と会っている様子だったので・・・。
明日香先生、こんにちは。
Z男と申します。38歳の会社員です。小学2年生の息子が1人います。結婚して9年です。
本日、相談のお時間をいただいたのは、現在妻と離婚協議中の件でお伺いしました。
今年の3月頃に、妻が毎日誰かとLINEをやり取りしていたので、気になって、先日有休を取って、妻の行動を追ったところ、子どもが学校に行った後に、きれいな服を着て出かけたので、妻の後をついていきました。そうすると、私の知らない男と昼間にデートに出かけていたことがわかりました。
その時は、食事で終わったのですが、私は激怒したので、妻が戻ってから、即その件を問い詰めたところ、妻から「もう、あんたとはやっていけない!」と捨て台詞を吐かれて、そのまま出て行ってしまいました。現在は別居状態です。
また、出て行ってから2週間程度経った頃、3月の末くらいだったと思いますが、妻から「弁護士を入れて協議離婚しましょう」と直接電話があり、その旨を伝えるのみで一方的に電話を切られてしまいました。
そして、先月くらいに妻の代理人弁護士から書面で連絡があり、確かに妻の離婚意思が本当であることを確認しました。
そんな中、私もむしゃくしゃしていたこともあり、以前より好意を持っていた会社の後輩と結婚前提で付き合うこととなりました。ただ、5月の末頃ですが、妻は探偵に私の素行調査を依頼していて、その女性とホテルから出てくるところを抑えられてしまいました。
この点に関しては、私も軽率な行動をとってしまったことを認めます。
そして、私が営業で会社に不在だった時に、妻がその写真を持って、後輩の職場に直接乗り込んで、「私の旦那と浮気したやろ、とりあえず500万円を今日から10日以内にここに振り込んで。これで示談してやるから。支払いなかったら、即旦那とあんたを訴える。そして、旦那に連絡したら、承知せえへんからな。」と後輩に直接言ってきたとのことで、後輩は恐怖を覚えたし、会社にはいられないと言ってました。
現時点では、私に対しては500万円の要求はありませんので、後輩にも支払う必要なしと伝えております。ですから、恐らく訴えて来るとは思います。
そこで、明日香先生にお伺いしたいのですが、元はといえば、妻が他の男とデートをしたことが事の発端で、離婚話が出なければ、後輩女性と付き合うことはなかったと断言できます。
ですから、このような状況でも、慰謝料は払う必要はありますでしょうか。
また、今回をきっかけに、後輩と会うことも控えた方がいいのでしょうか。
確かに、身勝手なのは承知しておりますが、先生のアドバイスをお願いいたします。
また、状況次第では、先生に代理人の依頼を考えております。
よろしくお願いいたします。
- Z男さん、本日はご相談にご来所頂き、ありがとうございます。
ご相談の回答に入る前に、お伝えしたいのですが、残念ながら、Z男さんの行動が、現状裏目に出ているように感じます。
相手にスキを作ってしまうと、攻撃材料に使われ嫌な思いをするだけですので、今後の行動は慎重にすることをお勧めします。
それでは、ご質問の回答をします。
奥様のデートについて、Z男さんの追跡行為以前から食事だけでなく、肉体関係を持っている証拠があり、それが元で別居や離婚協議が進んでいるようであれば、Z男さんの後輩女性とのお付き合いについては、Z男さんと奥様との婚姻関係が既に破綻した状況下での交際を主張することができる可能性があります。また、そもそも500万円という金額自体、裁判所の判例からすれば高額過ぎますね。
そこで、奥様の要求する500万円の慰謝料については、大幅減額、うまくいったら、500万円の支払いを退けることができる可能性があります。
ですので、離婚協議を進めるにあたって、奥様のZ男さんの交際発覚前から不貞行為をしている証拠集めが必要になります。自宅に何か残っていないか確認してみましょう。
なお、後輩女性とお付き合いすることについては、少なくともこの離婚協議が成立するまでは控えておくことをお勧めします。
そして、後輩女性も、弁護士に相談して対応を考えた方がいいように思います。
とにかく、奥様側の言い分を出させつつ、こちら側もその言い分に対して反論材料を随時出していくという進め方になろうかと思います。
今日の私のアドバイスを踏まえて、今後の行動をご検討ください。
もし、離婚のことでお困りのことがありましたら、まずは下記よりお電話、メールを下さい。
心配事を少しでも軽くできるように、お話をお伺いします。
※この記事は、公開日時点の法律をもとに執筆しています。
※この記事は、読んでいただいている皆様にとって分かりやすい言葉を使って、記載しております。
※本記事を利用して、ご自身で対処する場合は、自己責任で行ってください。