「教えて!明日香先生」:夫と浮気相手に同意書を送ったけど、返事がない!

コラム
こんにちは。大阪府豊中市の離婚が得意な弁護士の武澤です。 豊中市だけでなく、近隣の池田市、吹田市、箕面市からも、たくさんのご相談やご依頼をいただいております。   私は、離婚を中心に、様々な男女問題に関する相談を日々受けております。   この、「教えて!明日香先生」のカテゴリーでは、頂いた相談を一般化して、読者の皆様が分かりやすく、そして離婚や男女問題に悩む方向けに、知識として、広く知っていただけるように、Q&A方式にして、お届けします。   ですので、読者の方にそのまま当てはまるとは限りませんが、ご参考として読んでいただけたら幸いです。  
  1. 夫と浮気相手に同意書を送ったのですが、連絡がないので、不安です。
  明日香先生、こんにちは。 D美と申します。27歳で、夫と1年ほど前に結婚しました。 実は、夫が結婚する1年ほど前から浮気をしていることが先日分かりまして、私は夫といるのが嫌になって、既に別居しています。 私への慰謝料については、夫が希望金額を支払うことで合意したので、これで結着、離婚をしようと考えています。 浮気相手には、慰謝料の請求はしないつもりです。 ですから、ひとまずは、下記のような内容を盛り込んだ同意書のようなものを、夫と浮気相手に取り急ぎ送ったのですが、返事はどちらからも一切ありません。   ・これを機に、もう私には一切連絡を取らない、関係を持たない→夫に対して ・これを機に、もう夫には一切連絡を取らない、関係を持たない→浮気相手に対して ・これに違反した場合は違約金を支払うこと→どちらにも   私から連絡を取るのは焦っているように取られて、私が不利になるのがイヤなので避けたいですが、一方で、特に夫が何事もなかったかのように連絡を取ってくる可能性があることに不安を覚えます。 私は今後、どのような行動を取って行けばいいでしょうか。 明日香先生からのアドバイスを活用して、自力での対応が難しければ、先生にご依頼しようと思っています。   明日香先生のアドバイスをよろしくお願いいたします。  
  1. D美さん、本日はご相談にご来所頂き、ありがとうございます。
D美さん、幸せなはずの新婚生活がいきなりご主人の浮気が発覚して、ご心労が絶えなかったと思います。でも、離婚すると決められたとのことですので、私へご依頼となりましたら、D美さんの思いが叶うように、全面的にバックアップさせていただきます。 それでは、ご質問の回答をしますね。   このようなケースですと、D美さんとご主人との間では、やはり離婚協議書を作成した方がいいと考えます。 当然、同意書を取り付けたり、口頭で「もう会わない、連絡することはしない」とご主人から言われたとしても、約束は成立するので、問題はないのですが、何事もなかったかのような振る舞いをされることが不安に感じるのであれば、その内容を盛り込んだ、離婚協議書を作成する必要があると思います。 もちろん、特に離婚となると、完全にご主人の行動を制約することは難しいかもしれませんが、牽制という観点から効果はあるかと考えます。   一方で、D美さんと浮気相手との間については、あくまで浮気相手にとっては任意の対応になります。 もちろん、ご主人のところでもお話ししたように、口頭でご主人とは会わない等の回答を得られたとしたら、約束は成立はします。 しかし、やはり口頭ですと、そもそも言っていないとか、その時は勢いで口走ってしまったとか、本意ではないと言われてしまう可能性がありますので、同意書等の文書を取っておくお気持ちはよく分かります。 ですから、どうしても同意書にサインを求めるのであれば、訴訟とか調停、弁護士に依頼して示談とか、何らかの法的措置を取ることを考えないといけないと考えます。 浮気相手にとっては、同意書には、浮気相手の行動に制約がかかる文言が入っているので、それを理由にサインをしたくないのかもしれません。 ひとまずは、ご主人、浮気相手ともに手紙などで同意書の返送を催促し、反応をみることになります。 催促の手紙の内容については、「先日送付した同意書については、まだ送られていませんが、どうなっていますか?〇月〇日までに返送していただけますでしょうか。」のような内容を記載すればいいかと思います。   今日の私のアドバイスを踏まえて、D美さんが私に依頼するとお考えでしたら、ご主人と浮気相手とのLINEやメールのやり取りなどのお持ち資料や現在までの経緯を改めてお伺いしますので、ご来所されるお日にちを、またお知らせください。   もし、離婚のことでお困りのことがありましたら、まずは下記よりお電話、メールを下さい。   心配事を少しでも軽くできるように、お話をお伺いします。   ※この記事は、公開日時点の法律をもとに執筆しています。   ※この記事は、読んでいただいている皆様にとって分かりやすい言葉を使って、記載しております。   ※本記事を利用して、ご自身で対処する場合は、自己責任で行ってください。