離婚する夫婦の傾向って、実はあるんです。

コラム
こんにちは。大阪府豊中市の離婚が得意な弁護士の武澤です。   タイトルの件で解説します。   結婚する夫婦が数多くいらっしゃる一方で、離婚する夫婦も数多くいらっしゃいます。 結婚生活は、もともと他人同士が一緒に生活をすることとなるので、お互いの良いところ、悪いところを受け入れていく必要があります。 しかし、日々の生活の積み重ねの中で、相手の悪いところばかり目立ってしまって、ついには離婚を考えるということもあるかと思います。   そこで、私が今まで受けてきた相談から、離婚する夫婦の傾向を考えてみましたので、気になる方がいらっしゃいましたら、このブログを読んでいただけたらと思います。  
  • 主な離婚理由って何?
私が相談をよく受ける離婚理由は、下記のものが主になっています。   ・性格が合わない ・価値観が合わない ・異性関係 ・暴力を振るう ・生活費を渡さない ・浪費する   他にも、   ・酒乱 ・体の相性が悪い ・モラハラなどの精神的虐待 ・パートナーの家族等との折り合いが悪い   などいろいろあります。   各夫婦で様々な理由から、離婚に至っておりますので、普段からお互いの良いところに目を向け、円滑かつ良好な夫婦関係を構築することが、非常に大事なのではと思います。特に「性格が合わない」については、じっくりとお互いに向き合うことで、結婚生活を継続できる可能性があります。夫婦で腹の中をさらけ出して話し合いをすることで分かり合えることもあります。  
  • 離婚する夫婦の傾向
私が今までお受けしてきた離婚に関する相談で、離婚したい理由としては、先ほども挙げたように、「性格が合わない」を理由とする方が非常に多いです。 お付き合いしているときや、結婚して間もなくの時は、相手の良いところしか見てなかったけど、実際に生活すると、馴れ合いもあって、あれこれ悪いところが目立つようになるし、もともとは他人と思うと、余計に腹が立つということをお話しされます。 そこで、私が相談者様のお話を伺ってきて思ったことは、以下のようなものです。   ・夫婦のコミュニケーション不足 ・双方の親との濃厚な関係性 ・マウントを取る ・経済力   それぞれ解説していきます。   ・夫婦のコミュニケーション不足 結婚した夫婦の主な義務とは、「同居、協力及び扶助」です。要は、夫婦お互いに支えあって、一緒に生活していかなければならないということです。結婚式の時に牧師さんがいう、「富める時も、病める時も・・・。」というフレーズ。あのフレーズは決まり文句ではなく、日本においては、法律上の義務を表しているとも言えます。 よって、夫婦がお互いに支えあうためには、しっかりと夫婦間でコミュニケーションをとる必要があります。 しかし、男性は、「言わずとも俺の考えはわかっているはず」と考え、女性は、「私の話したことから、私の思いに気が付いて欲しいのに」と考える傾向があるようです。 どちらも、お付き合いした時代や、新婚当初のお互いに好きあっていた時期における思いや考えを引きずっているように思います。 夫婦になると、お付き合いしていた時代の延長ではなく、子供が生まれて家族が増えることもありますし、義両親との付き合いや経済的なこと等、様々な問題や困難なことがたくさん押し寄せてきます。 これをひとつひとつクリアしていくことで、本当に仲の良い夫婦になっていくと思いますので、問題がある時には、お互いに感情的にならず、的確かつ要点をとらえたコミュニケーションが不可欠となります。お互いにじっくりと向き合い、ご自身の思いをしっかり伝えることで、離婚を回避したケースも見ておりますので、本当に暴力を振るわれているとか、精神的苦痛を受けているのであれば、すぐに離婚手続きを踏むべきですが、緊急的なことがなければ、まずは一度夫婦間で話し合ってみることも大事なことです。   ・双方の親との濃厚な関係性 近年、相談者さんからよくお伺いするのが、「夫のお義母さんがやたらと口出ししてくる」「妻の両親が、私のことをあらゆる面で否定から入ってくる」という、義実家に関することです。 夫婦間で円滑かつ良好なコミュニケーションを取っていても、義実家や他の親族が介入することで、関係性がギクシャクすることは大いにあり得ます。 結婚生活は、夫婦だけの問題ですので、義実家等は口出しすることはあっても、その意見を押し通すようなことはすべきではないです。 しかし、結婚=親族関係を構築するという考えが、まだまだありますので、義実家を含めた親族が深く介入するケースはあります。 また、夫婦各自が、実のご両親と仲が良いことで、パートナーをないがしろにするということもあります。 例えば、夫は、妻の言い分をしっかりと聞き、行動すべきところを、妻の要望とは反対の、実の両親の言い分を優先して聞いたり、行動したりすることがあります。これでは、「私よりも親が大事なんだったら、離婚しましょうか?」と疑問を投げかけられてもおかしくないです。   確かに、お互いの両親を大切にして、夫婦関係でなく、家のつながりも円滑にすることはとても大事なことですが、夫婦の主な義務である、「同居、協力及び扶助」を思い出し、パートナーを一番に考えることを肝に銘じておくことが大事です。   ・マウントを取る お互いの強みもしくは弱みを全面的に出して、夫婦にも関わらず、上下関係ができてしまっていると、離婚に至る傾向が高いです。 マウントを取れた方については、ご自身の要望や考えを通しやすくなるような支配的関係が構築できるため、円滑に夫婦生活を送れていると思いがちです。 しかし、取られた方は、自分が悪いと思い込み、自分を責めることが多く不満が溜まりやすく、また投げかけられる言葉がキツかったり、場合によっては精神的暴力とも思えるようなものであることが多いため、不満を抑えることができなくなって、早晩爆発し、離婚へと向かうことになります。 モラルハラスメントの問題も起きやすいです。 夫婦は、もともと他人ですから、お互いの考え方や行動に違いがあることは当然です。それを非難したり否定することは、円滑な結婚生活を送りたいのであれば、絶対に避けなければなりません。 よって、日常生活でマウントの取り合いをしたり、特に何もしていなくても、いつのまにか上下関係ができてしまった夫婦関係となると、結婚生活の継続は厳しいように思われます。   ・経済力 先述の通り、「富める時も病める時も・・・。」というフレーズがあります。お金があってもなくても、お互い知恵や工夫を働かせて、結婚生活を継続していきましょうということですが、残念ながら、現実生活でお金はある程度必要なこともあり、夫婦の経済力の問題で離婚するケースもあります。 具体的には、生活費を渡さないという理由で離婚するケースが非常に増えているように感じます。 夫婦共働きで、夫も妻もそれなりに稼いでいるケースなら、そんなに問題になりませんが、まだまだ女性の年間所得は、男性と比べると低いため、女性側ののお給料だけで家計をやりくりするのは厳しいと思われます。 しかし、夫から「お前も稼いでるんだから、お前の給料で家計のやりくりせえよ。」と言われ、夫は自分の給料を全て自分のために使うという家庭も多くなっているようです。 他にも、妻が定職に就いたり、事業を軌道に乗せたことで、   ・夫が無職で働かない ・夫の浪費が激しい   など、夫が妻の経済力に寄っかかり、夫婦間のコミュニケーションも取れない、働かない、金遣いが荒い、家事に協力しない夫と一緒に暮らす必要がないことで、離婚を即断される妻も少なからず存在しています。   以上から、お互いの人生を支えあうという観点から、しっかりと経済面でも、精神面でもバランスの良い対等な関係を作っていくことが、夫婦関係がうまくいく秘訣だと思います。  
  • まとめ
離婚する夫婦の傾向を知って、思い当たることがあるけれども即座に離婚することはないという状況でしたら、一度夫婦でじっくりと向き合って、お互いに改善してほしいところを、感情的にならず、しっかりと伝えることで、夫婦間の円滑なコミュニケーションを図ることができ、良好な夫婦関係の再構築につながることがままあります。 先述の通り、私の相談者さんも、離婚前提で相談に来られ、お話をされたのですが、私との面談を通じて、冷静に物事を見れるようになって、再度夫にお話をしたところ、考えを受け入れてもらい、離婚することをやめたとのお話をいただくことがあります。 夫婦間のことは、いいことも悪いことも全て夫婦で話し合って決める、解決するということを念頭に置いて、どうしても解決できないことや、生命身体の危機を感じるような時には、離婚をするという選択肢があるということを押さえておければ、今後の長い人生も安心して過ごせるのではないかと思います。   ですので、このブログを読んで、「武澤先生に相談したい!」と思ったら、ご遠慮なくご連絡ください。夫婦関係に関する話を円滑に進めるために、的確かつ適切なアドバイスを致します。 離婚または夫婦関係の再構築に向けて、一緒に進んでいきましょう。   私は、毎日、何らかの形で離婚に関する事柄を取り扱っております。   もし、離婚のことでお困りのことがありましたら、まずは下記よりお電話、メールを下さい。   心配事を少しでも軽くできるように、お話をお伺いします。   ※この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています。   ※この記事は、読んでいただいている皆様にとって分かりやすい言葉を使って、記載しております。   ※本記事を利用して、ご自身で対処する場合は、自己責任で行ってください。     こんにちは。大阪府豊中市の離婚が得意な弁護士の武澤です。   タイトルの件で解説します。   結婚する夫婦が数多くいらっしゃる一方で、離婚する夫婦も数多くいらっしゃいます。 結婚生活は、もともと他人同士が一緒に生活をすることとなるので、お互いの良いところ、悪いところを受け入れていく必要があります。 しかし、日々の生活の積み重ねの中で、相手の悪いところばかり目立ってしまって、ついには離婚を考えるということもあるかと思います。   そこで、私が今まで受けてきた相談から、離婚する夫婦の傾向を考えてみましたので、気になる方がいらっしゃいましたら、このブログを読んでいただけたらと思います。  
  • 主な離婚理由って何?
私が相談をよく受ける離婚理由は、下記のものが主になっています。   ・性格が合わない ・価値観が合わない ・異性関係 ・暴力を振るう ・生活費を渡さない ・浪費する   他にも、   ・酒乱 ・体の相性が悪い ・モラハラなどの精神的虐待 ・パートナーの家族等との折り合いが悪い   などいろいろあります。   各夫婦で様々な理由から、離婚に至っておりますので、普段からお互いの良いところに目を向け、円滑かつ良好な夫婦関係を構築することが、非常に大事なのではと思います。特に「性格が合わない」については、じっくりとお互いに向き合うことで、結婚生活を継続できる可能性があります。夫婦で腹の中をさらけ出して話し合いをすることで分かり合えることもあります。  
  • 離婚する夫婦の傾向
私が今までお受けしてきた離婚に関する相談で、離婚したい理由としては、先ほども挙げたように、「性格が合わない」を理由とする方が非常に多いです。 お付き合いしているときや、結婚して間もなくの時は、相手の良いところしか見てなかったけど、実際に生活すると、馴れ合いもあって、あれこれ悪いところが目立つようになるし、もともとは他人と思うと、余計に腹が立つということをお話しされます。 そこで、私が相談者様のお話を伺ってきて思ったことは、以下のようなものです。   ・夫婦のコミュニケーション不足 ・双方の親との濃厚な関係性 ・マウントを取る ・経済力   それぞれ解説していきます。   ・夫婦のコミュニケーション不足 結婚した夫婦の主な義務とは、「同居、協力及び扶助」です。要は、夫婦お互いに支えあって、一緒に生活していかなければならないということです。結婚式の時に牧師さんがいう、「富める時も、病める時も・・・。」というフレーズ。あのフレーズは決まり文句ではなく、日本においては、法律上の義務を表しているとも言えます。 よって、夫婦がお互いに支えあうためには、しっかりと夫婦間でコミュニケーションをとる必要があります。 しかし、男性は、「言わずとも俺の考えはわかっているはず」と考え、女性は、「私の話したことから、私の思いに気が付いて欲しいのに」と考える傾向があるようです。 どちらも、お付き合いした時代や、新婚当初のお互いに好きあっていた時期における思いや考えを引きずっているように思います。 夫婦になると、お付き合いしていた時代の延長ではなく、子供が生まれて家族が増えることもありますし、義両親との付き合いや経済的なこと等、様々な問題や困難なことがたくさん押し寄せてきます。 これをひとつひとつクリアしていくことで、本当に仲の良い夫婦になっていくと思いますので、問題がある時には、お互いに感情的にならず、的確かつ要点をとらえたコミュニケーションが不可欠となります。お互いにじっくりと向き合い、ご自身の思いをしっかり伝えることで、離婚を回避したケースも見ておりますので、本当に暴力を振るわれているとか、精神的苦痛を受けているのであれば、すぐに離婚手続きを踏むべきですが、緊急的なことがなければ、まずは一度夫婦間で話し合ってみることも大事なことです。   ・双方の親との濃厚な関係性 近年、相談者さんからよくお伺いするのが、「夫のお義母さんがやたらと口出ししてくる」「妻の両親が、私のことをあらゆる面で否定から入ってくる」という、義実家に関することです。 夫婦間で円滑かつ良好なコミュニケーションを取っていても、義実家や他の親族が介入することで、関係性がギクシャクすることは大いにあり得ます。 結婚生活は、夫婦だけの問題ですので、義実家等は口出しすることはあっても、その意見を押し通すようなことはすべきではないです。 しかし、結婚=親族関係を構築するという考えが、まだまだありますので、義実家を含めた親族が深く介入するケースはあります。 また、夫婦各自が、実のご両親と仲が良いことで、パートナーをないがしろにするということもあります。 例えば、夫は、妻の言い分をしっかりと聞き、行動すべきところを、妻の要望とは反対の、実の両親の言い分を優先して聞いたり、行動したりすることがあります。これでは、「私よりも親が大事なんだったら、離婚しましょうか?」と疑問を投げかけられてもおかしくないです。   確かに、お互いの両親を大切にして、夫婦関係でなく、家のつながりも円滑にすることはとても大事なことですが、夫婦の主な義務である、「同居、協力及び扶助」を思い出し、パートナーを一番に考えることを肝に銘じておくことが大事です。   ・マウントを取る お互いの強みもしくは弱みを全面的に出して、夫婦にも関わらず、上下関係ができてしまっていると、離婚に至る傾向が高いです。 マウントを取れた方については、ご自身の要望や考えを通しやすくなるような支配的関係が構築できるため、円滑に夫婦生活を送れていると思いがちです。 しかし、取られた方は、自分が悪いと思い込み、自分を責めることが多く不満が溜まりやすく、また投げかけられる言葉がキツかったり、場合によっては精神的暴力とも思えるようなものであることが多いため、不満を抑えることができなくなって、早晩爆発し、離婚へと向かうことになります。 モラルハラスメントの問題も起きやすいです。 夫婦は、もともと他人ですから、お互いの考え方や行動に違いがあることは当然です。それを非難したり否定することは、円滑な結婚生活を送りたいのであれば、絶対に避けなければなりません。 よって、日常生活でマウントの取り合いをしたり、特に何もしていなくても、いつのまにか上下関係ができてしまった夫婦関係となると、結婚生活の継続は厳しいように思われます。   ・経済力 先述の通り、「富める時も病める時も・・・。」というフレーズがあります。お金があってもなくても、お互い知恵や工夫を働かせて、結婚生活を継続していきましょうということですが、残念ながら、現実生活でお金はある程度必要なこともあり、夫婦の経済力の問題で離婚するケースもあります。 具体的には、生活費を渡さないという理由で離婚するケースが非常に増えているように感じます。 夫婦共働きで、夫も妻もそれなりに稼いでいるケースなら、そんなに問題になりませんが、まだまだ女性の年間所得は、男性と比べると低いため、女性側ののお給料だけで家計をやりくりするのは厳しいと思われます。 しかし、夫から「お前も稼いでるんだから、お前の給料で家計のやりくりせえよ。」と言われ、夫は自分の給料を全て自分のために使うという家庭も多くなっているようです。 他にも、妻が定職に就いたり、事業を軌道に乗せたことで、   ・夫が無職で働かない ・夫の浪費が激しい   など、夫が妻の経済力に寄っかかり、夫婦間のコミュニケーションも取れない、働かない、金遣いが荒い、家事に協力しない夫と一緒に暮らす必要がないことで、離婚を即断される妻も少なからず存在しています。   以上から、お互いの人生を支えあうという観点から、しっかりと経済面でも、精神面でもバランスの良い対等な関係を作っていくことが、夫婦関係がうまくいく秘訣だと思います。  
  • まとめ
離婚する夫婦の傾向を知って、思い当たることがあるけれども即座に離婚することはないという状況でしたら、一度夫婦でじっくりと向き合って、お互いに改善してほしいところを、感情的にならず、しっかりと伝えることで、夫婦間の円滑なコミュニケーションを図ることができ、良好な夫婦関係の再構築につながることがままあります。 先述の通り、私の相談者さんも、離婚前提で相談に来られ、お話をされたのですが、私との面談を通じて、冷静に物事を見れるようになって、再度夫にお話をしたところ、考えを受け入れてもらい、離婚することをやめたとのお話をいただくことがあります。 夫婦間のことは、いいことも悪いことも全て夫婦で話し合って決める、解決するということを念頭に置いて、どうしても解決できないことや、生命身体の危機を感じるような時には、離婚をするという選択肢があるということを押さえておければ、今後の長い人生も安心して過ごせるのではないかと思います。   ですので、このブログを読んで、「武澤先生に相談したい!」と思ったら、ご遠慮なくご連絡ください。夫婦関係に関する話を円滑に進めるために、的確かつ適切なアドバイスを致します。 離婚または夫婦関係の再構築に向けて、一緒に進んでいきましょう。   私は、毎日、何らかの形で離婚に関する事柄を取り扱っております。   もし、離婚のことでお困りのことがありましたら、まずは下記よりお電話、メールを下さい。   心配事を少しでも軽くできるように、お話をお伺いします。   ※この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています。   ※この記事は、読んでいただいている皆様にとって分かりやすい言葉を使って、記載しております。   ※本記事を利用して、ご自身で対処する場合は、自己責任で行ってください。